Google Earthのニューヨーク周辺に広がるフォトリアル3D表示エリアが、大幅に拡大していました。
Global Map Insightsが2026年3月4日と7月30日に独自調査した境界線を比較したところ、連続する3D表示エリアの範囲は約5,945km²拡大。増加率は約10.6%に達しました。
今回、最も大きく拡大したのは、デラウェア州からデルマーバ半島へ南下するエリアです。
さらに、ニュージャージー州南部に残っていた広い2D表示エリアも3D化され、東海岸側の3D表示範囲がより連続的になりました。
一方、ロングアイランドのマナービル周辺には、周囲を3D表示エリアに囲まれながら、現在も2Dのまま残る目立った未対応エリアがあります。
この記事では、2026年3月と7月のビフォーアフター画像とKMZ境界データを比較し、どこが拡大したのか、どこが2Dのまま残ったのかを詳しく紹介します。
Google Earthのニューヨーク3D表示エリアが拡大


Global Map Insightsでは、2026年3月4日にニューヨーク周辺の3D表示エリアを調査し、Google Earth Pro上で境界線を作成しました。
その後、2026年7月30日に同じ地域を確認したところ、南側の境界線が大きく変化していることが分かりました。
これは、ニューヨーク市内や近郊だけに限定された小規模な更新ではありません。
すでに広大だった連続3D表示エリアが、ニュージャージー州南部、デラウェア州、さらにメリーランド州東岸部へ向かって拡大しています。
現在のニューヨーク3D表示エリアは、ニューヨーク市だけを再現した都市単位の3Dモデルではありません。
複数の州をまたぐ、米国北東部の巨大な連続3D表示エリアへ成長しています。
なお、2026年7月30日はGlobal Map Insightsが変化を確認した日です。
Googleは地域ごとの詳細な更新日を公表していないため、実際に3D表示エリアが追加された正確な日付は分かりません。
2026年3月と7月の3D表示エリアを比較
今回の比較には、次の2つのKMZ境界データを使用しました。
- ビフォー:2026年3月4日に確認した境界線
- アフター:2026年7月30日に確認した境界線
2つのKMZファイルを同じ方法で計測した結果がこちらです。
| 測定項目 | 2026年3月4日 | 2026年7月30日 | 増加分 |
|---|---|---|---|
| 3D表示エリアの範囲 | 約55,922km² | 約61,867km² | 約5,945km² |
| 境界線の外周 | 約2,513km | 約2,768km | 約255km |
| 面積増加率 | — | — | 約10.6% |
約5,945km²という増加は、都市単位の小さな3D表示エリアが追加されたという規模ではありません。
ニューヨークを中心とする巨大な3D表示範囲そのものが、地域単位で拡大したと考えられます。
注意:ここで示している面積は、独自に作成した境界線で囲まれた地理的な範囲です。陸地だけの面積ではなく、連続する境界線内の湾や沿岸の水面も含まれる場合があります。
Google Earthの3D表示エリアはどのように測定した?
Google Earth Proでフォトリアル3D表示と通常の2D衛星画像が切り替わる位置を確認し、その境界線を手作業でたどりました。
作成した境界線はKMZ形式で保存しています。
今回は境界線を閉じた図形として扱い、KMZに記録された座標から、囲まれた範囲と外周距離を計算しました。
ニューヨーク周辺の境界線は、海岸線や細長い突出部、内部に残る2Dエリアなどを含む非常に複雑な形状です。
そのため、外周距離から単純に面積を推定する方法よりも、実際の境界座標から計算する方が現実の形状に近い数値を得られます。
3月版と7月版の両方を同じ方法で再計算しているため、今回確認された約5,945km²の差分も、同じ基準で比較した結果です。
なお、これらはGlobal Map Insightsによる独自調査であり、Googleが公表した公式な面積ではありません。
▶ Google公式:Photorealistic 3D Maps Coverage
最大の拡大はデラウェア州・デルマーバ半島方面


今回確認された中で最も大きな追加部分は、約4,942km²の範囲です。
2026年3月時点の南側境界線は、デラウェア州北部を横断したあと、デラウェア湾とニュージャージー州南部方面へ戻っていました。
そのため、デラウェア州中部・南部や、メリーランド州東岸部の広い範囲は、連続する3D表示エリアの外側にありました。
ところが7月30日の境界線は、そこから大きく南下しています。
新しい3D表示エリアは、デラウェア州のドーバーやシーフォード周辺を通り、メリーランド州東岸部のソールズベリー、オーシャンシティ方面まで達しました。
南端はオーシャンシティより南側まで伸びていますが、ポコモークシティまでは到達していません。
ニューヨーク3D表示エリア全体の南端は、北緯約38.92度から北緯約38.21度へ移動しました。
緯度にして約0.71度も南下したことになります。
拡大した境界線付近の主な場所
画像では、新しい境界線が次の都市・地域付近まで伸びていることを確認できます。
- ドーバー(デラウェア州)
- シーフォード(デラウェア州)
- ルイス(デラウェア州)
- リホボスビーチ(デラウェア州)
- ソールズベリー(メリーランド州)
- オーシャンシティ(メリーランド州)
3D表示エリアの境界線は州境や郡境に沿っているわけではありません。
Google Earth上で3D表示と2D表示が切り替わる位置に沿って、半島を横断しています。
ニュージャージー州南部で約1,003km²が3D化


もう一つの大きな変化が、ニュージャージー州南部で確認されました。
2026年3月時点では、レイクウッドやトムズリバー周辺から境界線が大きく内陸へ入り込んでいました。
そのため、内陸側の境界線と大西洋岸の間には、連続する3D表示エリアから外れた広い2D範囲が残っていました。
7月30日には、この大きな切り欠きの多くが解消されています。
新しい境界線は、トムズリバー周辺からアトランティックシティ方面へ、大西洋岸に沿うような形でつながりました。
2つのKMZを比較すると、この新たに3D表示エリアへ加わった範囲は約1,003km²です。
特に変化が分かりやすいのは、次の地域です。
- レイクウッド周辺
- トムズリバー周辺
- アトランティックシティ北西側の内陸部
- トムズリバーからアトランティックシティにかけての沿岸地域
今回の変化は、外周が単純に一方向へ拡大しただけではありません。
すでに存在していた巨大な3D表示エリアの内側や隣接地域に残っていた、大きな2D範囲が埋められた事例でもあります。
虫食い状に残っていた2Dエリアも一部解消
今回の更新では、外周部分だけでなく、既存の3D表示範囲内に残っていた小規模な2Dエリアにも変化が見られました。
これらは、周囲の全部または大部分を3D表示エリアに囲まれた、虫食い状の未対応範囲です。
一部の虫食い状エリアが3D化されたことで、以前よりも境界線が単純になり、連続した3D表示範囲が広がっています。
Google Earthの3D表示更新は、外側へ広がるだけではありません。
すでに3D化された広域エリアの中に残っている空白部分が、後から埋められることもあります。
ロングアイランドのマナービル周辺は2Dのまま

一方、ロングアイランドのサフォーク郡中央部には、現在も目立った2D表示エリアが残っています。
未対応範囲の中心となっているのはマナービル周辺です。
境界線は次の地域付近まで広がっています。
- ロッキーポイント
- カルバートン
- リバーヘッド西側
- マナービル
- シャーリー北側
- ウェストハンプトン北西側
周囲の大部分がフォトリアル3Dで表示されているため、ここだけ四角く切り取られたような2D範囲が目立ちます。
今回、他の地域では似たような虫食い状の2Dエリアが3D化されました。
そのため、マナービル周辺も同時に3D化されていても不思議ではありませんでした。
しかし、2026年7月30日の確認時点では、引き続き通常の2D衛星画像で表示されています。
なぜマナービル周辺だけ2Dなのか?
Googleは、この地域が2Dのまま残っている理由を公表していません。
直線的で角張った境界線の形状から、航空写真の撮影範囲、処理単位、3Dモデル生成に使用するデータなどが関係している可能性は考えられます。
ただし、これは境界線の形状から推測したものであり、Googleによる公式な説明ではありません。
今後Google Earthの3Dデータが更新された際には、特に注目したい場所です。
ここが3D化されれば、ロングアイランドの3D表示エリアは現在よりも大きく連続することになります。
すべての地域が同時に更新されたとは限らない
今回比較したKMZファイルから分かるのは、2026年3月4日と7月30日の間に3D表示エリアが変化したということです。
追加されたすべての地域が、同じ日に一斉更新されたとは限りません。
期間中に複数回の更新が行われた可能性もあります。
そのため、本記事では「2026年7月30日に更新された」とは断定せず、次のように表現しています。
- 2026年7月30日に拡大を確認
- 2026年3月から7月の間に変化を確認
最新のニューヨーク3D表示エリアKMZを無料ダウンロード
今回の調査に使用した最新の境界データは、KMZファイルとして無料でダウンロードできます。
Google Earth Proで開くことで、次の内容を確認できます。
- 2026年7月30日時点の境界線
- 今回新しく3D化された地域
- 3D表示と2D表示が切り替わる位置
- ロングアイランドのマナービル周辺に残る2Dエリア
- 将来の更新時に比較するための基準線
▶ ニューヨーク3D表示エリアの最新KMZを無料ダウンロード
米国主要都市の3D表示境界データはこちらでまとめています。
▶ Google Earth米国3D Coverage KMZ無料ダウンロード一覧
前回のニューヨーク3D表示エリア調査との違い
前回の記事では、2017年当時に都市ごとに分かれていた3D表示エリアが、2026年3月までに巨大な連続エリアへ変化した過程を紹介しました。
今回は、そこからわずか5か月弱の間に確認された具体的な拡大を比較しています。
- 2017年から2026年3月:都市ごとに分かれていた3D表示エリアが、巨大な連続範囲へ成長
- 2026年3月から7月:ニュージャージー州南部、デラウェア州、デルマーバ半島方面を中心に約5,945km²拡大
前回の記事では、外周距離を基に面積を推定していました。
今回の比較では、3月版と7月版の両方について、KMZに含まれる実際の境界座標から面積を再計算しています。
そのため、面積については、今回の約55,922km²と約61,867km²という数値を、より実形状に近い測定結果として扱います。
▶ Google Earthニューヨーク3D表示エリアの全体範囲と変化
Google Earthの3D表示は都市単位から地域単位へ
今回の拡大からも、Google Earthのフォトリアル3D表示が、都市中心部だけを個別に再現する段階から変化していることが分かります。
ニューヨークを中心とする3D表示エリアは、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズだけではありません。
現在では、ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、コネチカット州、デラウェア州、メリーランド州にまたがる巨大な地域単位の3D表示範囲になっています。
一方で、マナービル周辺のように、広い範囲が追加されても内部の2Dエリアが残る場合があります。
外周方向への拡大と、内部に残る虫食い状エリアの解消は、必ずしも同時に進むわけではないようです。
ニューヨーク3D表示エリアの今後も継続調査
2026年3月4日から7月30日までの間に、ニューヨークを中心とするGoogle Earthの3D表示範囲は、約55,922km²から約61,867km²へ拡大しました。
今回の測定結果をまとめると、次のようになります。
- 3D表示範囲:約5,945km²増加
- 境界線の外周:約255km増加
- 全体の増加率:約10.6%
最大の拡大は、デラウェア州からメリーランド州東岸部にかけて確認されました。
ニュージャージー州南部に残っていた大規模な2D表示範囲も3D化されています。
一方、ロングアイランドのマナービル周辺には、現在も大きな2D表示エリアが残っています。
Global Map Insightsでは、今後もGoogle Earthの3D表示境界線を比較し、新規追加エリアや既存エリアの拡大、2Dのまま残る場所を継続して調査します。
この巨大な米国東海岸3D表示エリアは、次にどこまで拡大するのでしょうか。
英語で読みたい方はこちらをご覧ください。
▶ English version: New York Google Earth 3D Coverage Expanded in 2026
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出典・調査について
- Google Earth:3D・2D表示境界の確認および独自トレース
- Google Photorealistic 3D Maps Coverage:Google公式の一般的な3D対応範囲情報
- Global Map Insights:2026年3月4日版・7月30日版KMZ境界データ
- 面積・外周距離:2つのKMZに含まれる座標から独自計算
Google EarthおよびGoogle MapsはGoogle LLCの商標です。当サイトはGoogle LLCと提携・協賛関係にありません。境界線、測定値および記事内の解釈は、Global Map Insightsが独自に作成したものです。





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