山形県の県庁所在地である山形市において、Google Earthの3D表示エリアが拡大しました。
今回の更新では、従来の3D表示エリアが市域の外側へと広がり、山辺町や天童市南部の一部にも変化が見られます。特に山辺町では町域が2D表示エリアと3D表示エリアに分かれる状態となり、興味深い変化が確認できました。
本記事では、山形市の3D表示エリアの拡大前後を比較するとともに、距離や面積の変化を数値で検証します。また、周辺自治体への影響や、県内の他の3D表示都市・2D表示都市の状況についても確認していきます。
Google Earth 山形市の3D表示エリアの変化
山形市の3Dエリア拡大前
拡大前の3D表示エリアは、ほぼ山形市の市街地を中心とした範囲に限定されていました。そのため、周辺自治体の市街地は3D表示エリアに含まれておらず、表示状況は以下のとおりでした。
- 山形市:3D表示都市
- 天童市:2D表示都市
- 山辺町:2D表示都市
- 上山市:2D表示都市
当時の3D表示エリアは山形市単独の性格が強く、周辺自治体への広がりはほとんど見られませんでした。
山形市の3Dエリア拡大後
エリア拡大による自治体の状況変化
- 山形市:3D表示都市
- 天童市:2D → 2D(変化なし)
- 山辺町:2D → 2.5D
- 上山市:2D → 2D(変化なし)
山辺町が2.5D表示都市に
山辺町がJR左沢線を挟んで左右に2Dと3D真っ二つの表示と都市となりました。とてもきれいな2.5D表示都市が誕生しました。
天童市南部に3D表示が侵食
天童市は今回も2D表示都市のままですが、南部の山形市境周辺では新たに3D表示エリアに含まれた地域が見られます。
そのエリアこそがJR奥羽本線・高擶(たかだま)駅周辺で、今回の3D表示エリア拡大の中で一番の注目株です。
高擶駅周辺は山形市への通勤・通学圏として発展しており、山形市のベッドタウンとしての性格も強まっているように見えます。実際に私もこの路線の朝夕の時間帯に乗車したことがありますが、夕方の列車は学生でいっぱいになるほどの乗車率でした。Google Earthで見える住宅地の広がりと、実際の利用者の多さが重なり、高擶地区が山形都市圏の一部として機能していることを感じさせます。
駅西側に位置する清池(しょうげ)地区は、江戸時代の羽州街道沿いに発展した歴史ある地域です。Google Earthで俯瞰すると、街道筋らしい街並みの名残を感じることができ、その景観に強く惹かれます。
一方、高擶駅東側には比較的整然とした街並みが広がっています。しかし、江戸時代から近代にかけては、羽州街道沿いの郊外として田畑が広がる風景だったのかもしれません。
対照的に、高擶地区には羽州街道から独立し、歴史を感じさせる路地や民家群が残されており、集落としての魅力が色濃く残っています。
このような日本古来の集落がGoogle Earthの3D表示対象となることは、集落景観にも関心のある私にとって非常にうれしい出来事です。
山形市の蔵王山岳リゾートエリアの3D表示エリアの関係
山形市の3D表示エリアは蔵王エリアの3D表示ラインに近づいているものの、現時点では両者は接続していません。
将来的に山形市側の3D表示エリアがさらに拡大した場合、両エリアが一体化するのかどうかも注目したいポイントです。
山形市の3Dエリア拡大前後の比較を可視化
拡大前後のエリアを比較すると、ごく一部を除き、ほぼ全方向で3D表示エリアが拡張していることがわかります。
ただし、完全な同心円状の拡大ではなく、一部では従来の表示ラインに近い位置でエリア境界が維持されています。
そのため今回の拡大は、単純に一定距離外側へ広げたものではなく、地形や市街地の分布などを考慮しながら調整された結果である可能性も考えられます。
山形市の3Dエリア拡大前後の距離と面積の比較
次に、山形市の3D表示エリア拡大について、距離や面積といった数値の面から見ていきます。
見た目では緩やかな拡大に見えますが、実際にはどの程度表示範囲が広がったのでしょうか。拡大前後のデータを比較して確認してみます。
拡大前後の距離の比較
- 拡大前 の 3Dエリア表示ラインの長さ:47.1 km
- 拡大後 の 3Dエリア表示ラインの長さ:54.6 km
拡大前後の面積の比較(KMZデータ解析)
| 3D表示エリア(山形市) | 周長 | 面積 |
|---|---|---|
| 拡大前(2026/02) | 47.10 km | 110.44 km² |
| 拡大後(2026/06) | 54.6 km | 147.83 km² |
面積については、私が作成している3D表示エリアのデータがGoogle Earth Proの「パス」機能によるもののため、ソフト上で面積を算出することができません。
もし「ポリゴン」機能で作成したデータであれば、距離だけでなく面積も計測できます。しかし私は、作業効率の良さ、編集のしやすさ、ライン表示の見栄え、さらにはGoogle Earth Proのツアー機能(パスに沿った自動再生)を利用できることなどから、パス機能を優先的に採用しています。
そこで今回、KMZファイルをAIに読み込ませて面積を算出しました。
AIによると、KMZ内の座標データからポリゴンを生成し、地球楕円体(WGS84)上で面積計算を行っているため、スクリーンショット画像から推定する方法よりも高い精度が期待できるとのことです。※面積割り出し方法について、盛岡市の3D表示エリア拡大記事と同じ内容を記載しています。
拡大前後の面積の増加量
- 面積増加:37.39 km²
- 面積倍率:約1.34倍
- 増加率:約33.9%
山形市のGoogle Earth 3D表示エリアは、2026年2月時点の約110.4km²から2026年6月には約147.8km²へ拡大しました。増加面積は約37.4km²で、拡大率は約33.9%となります。
周長は、47.4km → 54.6km/約36%増 ですが、面積は、110.44km² → 147.83km²/約15.9%増 となっています。
Google Earth 山形県 他の3D都市の表示エリア拡大の動向は?
山形県内では、酒田市周辺と鶴岡市周辺と米沢市周辺がGoogle Earthの3D表示対象エリアとなっています。
また、蔵王温泉やスキー場を含む山岳リゾートエリアも、全国的に見れば非常に珍しい3D表示エリアですが、今回の更新では表示範囲の拡大は確認できませんでした。
Google Earth 山形県 2D表示都市の3D表示化への動きは?
今回の更新では、山形市の3D表示エリア拡大に加え、3D建物データそのものも最新の状態へ更新されていました。
一方で、鶴岡市・酒田市・米沢市については、3D表示エリア、建物データともに大きな変化は確認できませんでした。
このような更新が行われたなか、山形県内で新たに2D表示都市から3D表示都市へ移行した自治体は確認できませんでした。
ただし、今回の山形市のように既存エリアの拡大が進むことで、周辺自治体の一部が3D表示エリアに取り込まれる可能性もあります。今後のGoogle Earthの更新動向にも注目していきたいと思います。











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