【最新版】Google Earth で見る福島県 3D/2D表示の現状を平成の大合併以前の全市町村ベースで徹底調査
福島県内すべての市町村を対象に、Google Earthにおける3D化・未対応エリアの現状を整理しています。市町村区分は平成の大合併以前まで遡り、合併や編入によって消滅した自治体も含め、全域を網羅的に調査しました。
また、3D表示に対応している都市について実際の表示範囲を独自調査により可視化しています。
その他、
・福島県における今後の3D化が期待される都市
・市街地は2Dでも、個別にマッピングされている建造物の有無
と言ったついても詳しく解説しています。
福島県の市町村の3D/2Dリスト
この表は、福島県内の市町村について、Google Earth での表示状況(3D/2.5D/2D)をまとめたものです。(This table shows whether cities in Yamagata Prefecture are available in 3D, 2.5D, or 2D on Google Earth.)
凡例/Legend
凡例:
3D = 建物が立体表示(全面3D)
2.5D = 市街地の半分が立体表示
2D = 衛星画像のみ表示
Legend:
3D = Fully rendered 3D buildings
2.5D = Partially rendered 3D (about half of the urban area)
2D = Satellite imagery only
* = 平成の大合併または編入により消滅した自治体名
市町村名のリンク先=各市町村のウィキペディアです。
MAP=Google MAP
HP=各自治体の公式ホームページ
福島県 | 全市町村の3D表示都市を調査した結果
福島県内におけるGoogle Earthの3Dマッピング対応都市を全市町村(平成の大合併以前:いわき市は1966年の合併)で確認した結果、表示都市は「福島市」「郡山市」「会津若松市」「いわき市市」の4市でした。
いわき市は1966年、14市町村による大合併によって誕生しました。そのうち旧5市を検証すると、「旧 平市」「旧 常磐市(湯本)」「旧 内郷市」「旧 磐城市(小名浜)」の4市は3D表示、一方で「旧 勿来市」は2D表示という結果でした。
いわき市を構成する旧町村の中では、小名浜地区の表玄関とも言える「旧 泉町」の中心市街地が3D表示となっています。
福島県の3D表示のエリアと都市画像
福島県内の3D表示エリア
福島県内における4か所の3D表示エリアをまとめました。
あわせて、各エリアを確認した際に引いた黄色いパスの測定距離も記載しています。
※この距離の長さは都市の規模や優劣を示すものではありません。
あくまで参考値としてご覧ください。
福島市:61.7km
郡山市:48.4km
いわき市:59.3km
会津若松市:25.3km
福島市 Fukushima City
福島市は、福島県内で最も新しく3D化された都市であり、47都道府県の県庁所在地の中でも最も新しい3D化事例となります。そのことが不思議なくらい県内では、駅前を中心とした都市のまとまりを最も広域に感じられる都市といえるでしょう。
郡山市 Koriyama City
郡山市の中心市街地は、中心部西側を南北に走る昭和通りを境に地形が高台へと変化するため、市街地の広がりが地形的に制約されています。その結果、中心機能は比較的狭い駅前一帯に凝縮されています。
地方都市としては珍しく、首都圏の主要駅前にも通じるようなコンパクトで密度の高い都市構造を持つ点が特徴です。
一方で、財政・文化・娯楽・スポーツ施設や大型公園などの主要施設は、広大な市街地に数多く点在しています。そのため、都市としてのスケール感を広域にわたって体感することができます。
こうした構造は、経済指標とは異なる側面からも東北第二の都市であることを実感させてくれます。
郡山市中心部は低地に展開しているため、西側の高台を通るさくら通りからアプローチすると、視界が開けた瞬間に都市景観が現れるという、印象的な体験が得られます。
会津若松市 Aizuwakamatsu City
会津若松市は一見控えめな都市景観を呈しています。しかし、幹線道路だけでなく細街路に至るまで都市の地脈が息づいており、城下町として形成された都市構造が観光動線の中に巧みに活かされています。
いわき市 Iwaki City
複数の都市核を内包するいわき市の都市構造は、合併によって成立した北九州市と類似しています。いずれも旧自治体ごとの中心機能が現在も一定の存在感を保っている点が特徴です。
平
内郷
湯本
いわき市の湯本温泉といえば、スパリゾートハワイアンズがあまりにも有名です。
しかし、湯本の中心部は3D表示となっている一方で、同施設は3D表示エリア(黄色ライン)の範囲外に位置しています。
小名浜
福島県の2D都市の個別マッピング(2.5D表示)
福島県内では、都市全体が2D表示であっても、城郭や史跡など特定のランドマークのみが3D化されている例となる「街は2D・ランドマークのみ3D」となる事例は、白河市(2D表示)の白河小峰城で確認できました。
二本松市(2D表示)の二本松城は、白河市(2D表示)の白河小峰城に引けを取らない名城であり、周辺地形も3D表示に適した条件を備えているように思われます。しかし現状は2D表示のままです。
二本松市のみならず福島県を代表するランドマークとして、国内外の多くの方の目に触れるよう、個別ラッピングによる立体表示が期待されます。
福島県で今後「3D表示が期待される都市」
郡山市の3Dエリアが拡張されれば、都市的連続性の観点から「須賀川市」の立体化は自然な流れといえます。同様に、いわき市の3D表示拡大は「勿来地区」の景観再現にも波及する可能性があります。
加えて、「白河市」や「喜多方市」といった歴史的・観光的価値の高い都市も、3D化によって国内外への発信力がさらに高まるでしょう。
江戸時代の宿場町の姿を今に残す「大内宿」も、観光都市としてぜひ3D化を期待したい存在です。いわば“都市版ニッポニア・ニッポン(Nipponia nippon)”とも言える貴重な景観資源です。
吾妻小富士は、現在の表示でも十分な存在感があります。ただ、その美しい円錐形は3Dポリゴン化にも向いており、「次に手がける対象」としてはうってつけかもしれません。
今後について
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
北海道と東北6県の3D/2D表示状況の公開が完了しました。今後も新たな動きがあれば、随時アップデートしていく予定です。
次回は栃木県編をお届けします。
















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