Google Earthで見る新潟県 30市町村の3D/2D表示の現状を、平成の大合併以前の全112市町村ベースで調査
2023年に公開した「山梨県 長野県 新潟県 版」以来となる新潟県単独のレポートです。
本記事では、これまでの「山梨県 長野県 新潟県 版」における主要都市中心の調査から一歩踏み込み、新潟県内すべての市町村を対象に、Google Earthにおける3D表示・未対応エリアの現状を整理しました。
新潟県も他県と同様に、平成の大合併により多数の自治体が新たに誕生した一方で、消滅した自治体も数多く存在します。これらの自治体の表示状況も明確にすることで、リストの信ぴょう性はさらに高まります。そのため、市町村区分は平成の大合併以前まで遡り、合併や編入によって消滅した自治体も含めて調査しています。
(2000年)112市町村→(2010年4月)30市町村
また、新潟県内のすべての3D表示エリア図も公開しました。リストと併せて見ることで、3D/2D都市の位置関係をより具体的にイメージできます。
用語の前提
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3D表示:街全体が立体的に表示されるエリア
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2.5D表示:中心市街地の概ね半分が3D表示化しているエリア
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2D表示:建物・地形とも立体化されていないエリア
※本記事は、Google Earth上で実際に表示状況を確認した内容を整理した独自調査です。
新潟県「平成の大合併前」全市町村の3D/2Dリスト
新潟県 | 全市町村の3D表示都市を調査した結果
調査結果概要
Google Earthにおける新潟県の3D表示状況を平成の大合併前ベースで再調査した結果、3D表示エリアは5か所、3D表示都市は6市4町に拡大していることが確認できました。
これは3年前の調査と比較して明確な増加であり、3D化進展が顕著と言えます。
なお、旧高田市・旧直江津市は現在上越市として統合されているため、上越市として一括カウントしています。
新潟県の3D表示エリア
Google Earthにおける新潟県内の3D表示エリアを可視化しました。
新潟県全域の3D表示エリア
南北に長く、面積も広大な新潟県において、Google Earthの3D表示エリアは主に以下の5地域で確認されています。
- 県庁所在地・新潟市を含む周辺地域
- 県内第二都市である長岡市の旧市域周辺(平成の大合併前)
- 上越市中心部の高田・直江津周辺
- 新発田市および聖籠町周辺
- 燕市・三条市周辺
約3年前の前回調査時点では、新潟県内でGoogle Earthの3D表示に対応していた地域は、新潟市のみでした。
その後、上越市と長岡市が同時期に県内2例目の3D表示エリアとして追加され、さらに今回の調査直前には、新発田市・聖籠町周辺、および燕市・三条市周辺が新たに3D表示へ移行したことを確認しました。
また、新潟市周辺の3D表示範囲も前回調査時より拡張されています。
これらの更新時期から、新発田市・燕市周辺の3D化に合わせて、新潟市エリアの拡張も同時に実施された可能性があります。
新潟市の3D表示エリア
黄色い線は、現在の新潟市の3D表示エリアを示しています。
赤い線は、前回調査時点での旧3D表示エリアです。
平成の大合併により新潟市に編入合併された旧新津市および旧豊栄市は、現在のGoogle Earthでは3D表示エリアには含まれておらず、わずかにその対象外となっています。
長岡市の3D表示エリア
現在確認できる長岡市の3D表示エリアは、平成の大合併以前の旧長岡市域周辺が中心です。
一方、長岡市に編入合併された旧10市町村については、現時点ではいずれもGoogle Earthの3D表示には対応しておらず、2D表示となっています。
上越市の3D表示エリア
上越市は1971年に高田市と直江津市が合併して誕生しました。
現在でも、高田・直江津の両エリアが上越市の中心市街地となっており、Google Earthでも3D表示エリアとして確認できます。
一方、平成の大合併で上越市へ編入合併された6町7村のうち、6町6村は現在も2D表示のままです。
残る1村となる頚城(くびき)村については、街の半分が3D表示となっているため、本記事では「2.5D表示」と表記しています。
新発田市の3D表示エリア
新発田市の3D表示エリアは、平成の大合併以前の旧新発田市の市域周辺に限られています。
また、新発田市に編入合併された旧2町1村については、現時点ではいずれも2D表示となっています。
一方、隣接する聖籠町は新発田市には属していないものの、Google Earth上では3D表示エリアに含まれています。
燕市・三条市の3D表示エリア
燕市では、平成の大合併以前の旧燕市および旧吉田町が3D表示となっている一方、旧分水町は2D表示となっています。
同様に三条市では、旧三条市域が3D表示されているのに対し、旧下田村は2D表示です。また旧栄町は、地域内で3D表示と2D表示が混在しており、いわゆる「2.5D的」な見え方になっています。
新潟県の2.5D表示都市
新潟県内において、中心市街地が3D表示と2D表示に明確に分かれる「2.5D表示都市」に完全に該当する事例は3件 確認できました。
旧 西蒲原 岩室村(現 新潟市)
平成の大合併により新潟市に編入された旧岩室村では、旧村域の中心市街地を含むエリアの一部において、新潟市周辺のGoogle Earthにおける3D表示の切り替えラインが通っています。
このため、市街地が3D表示と2D表示にまたがる形となっており、地理的な連続性を保ちながらも表示方式が分かれる構造となっています。
こうした特徴から、いわゆる「2.5D的な表示構造」を持つ地域の一例と捉えることができます。
旧 中頚城郡 頚城村(現 上越市)
平成の大合併により上越市に編入された旧頚城村の旧村域には、上越市直江津と連続する市街地エリアと、郊外の行政エリアが存在しています。
両エリアの間には田園地帯が広がっており、その境界付近を上越市のGoogle Earthにおける3D表示の切り替えラインが通っています。
一般的な「2.5D表示」は、市街地の中心部を直接3Dと2Dで分断しない状態を指すため、このケースは厳密な定義からは外れるといってもおかしくありません。
しかし、市街地として連続性を持つ2つの主要エリアが3D表示と2D表示で分けられているという点では、広義には2.5D的な構造と捉えることもできます。
旧 南蒲原郡 栄町(現 三条市)
平成の大合併により三条市に編入された旧栄町の旧町域には、旧頸城村と同様に、いくつかの居住地が密集した市街地が点在しています。
これらは1956年の栄町成立時に行われた自治体合併の名残である可能性があります。
旧栄町におけるGoogle Earthの3D表示と2D表示の境界は、これら複数の市街地拠点に直接かかることなく設定されています。
このような構造は、上越市旧頸城地域と同様に、市街地の配置と表示境界の関係という点で、2.5D的な表示事例の一つと考えることができます。
新潟県の2D都市の個別マッピング
新潟県内では、「街並みは2D表示ながら建物が個別にマッピングされている」例が確認できませんでした。
新潟県で今後「3D表示が期待される都市」
旧 新津市・旧豊栄市の市街地
現在、新潟市周辺の3D表示エリア外に位置する旧新津市および旧豊栄市については、今後の新潟市の3D表示エリアの拡大により、3D都市化が進む可能性があります。
その場合、地理的に近接している新発田市の表示エリアと新潟市の表示エリアが接続し、将来的には一体的な3D表示エリアとして扱われる可能性も考えられます。
柏崎市と湯沢町の市街地
柏崎市や湯沢町についても3D化された市街地の表示は興味深い対象となりますが、周辺には3D表示エリアがほとんど存在せず、エリア拡大による連続的な3D化はあまり期待しにくい状況です。
そのため、周囲の都市との連続性に依存しない、単独での3D移行となる可能性が高く、今後のGoogle Earth側の表示方針やデータ整備の進展に委ねられる部分が大きいと言えます。












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