グーグルアースは宮城県大崎市を3D表示にしました。
宮城県内においては仙台市周辺と石巻市に続く対応となります。
大崎市と古川
2006年の平成の大合併で誕生した大崎市。
古川市を中心に田尻町・三本木町・松山町・鹿島台町・岩出山町・鳴子町が合併しました。
旧古川市に市役所を置いています。
大崎市の由来となる「大崎」はかつてこの地を治めていた大崎氏の名前と旧古川市周辺が大崎平野という地名から来ています。
合併について今更ながらですが、松山町と鹿島台町については旧古川市域の生活圏とは一線を画しているように思えて合併に軽い違和感をおぼえたものです。
古川駅から旧松山町と旧鹿島台町に鉄道で移動する場合は、古川駅から東北本線接続駅の小牛田(こごた)駅まで陸羽東線に乗車し、小牛田方らは東北本線に乗車します。
途中駅の小牛田駅を有する旧小牛田町は旧南郷町と合併して美里町となっています。
合併の違和感は鉄路の途中に存在する旧小牛田町を飛び越えて松山鹿島台両町と合併しているからなのでしょう。
大崎市(旧古川市)中心市街地の3Dビュー
古川駅前
新駅開業の昭和55年から駅前となったエリアです。
県北最大都市の玄関口として駅前の区画がしっかり整備されています。大手ホテルチェーンの進出が目立ちますがまだまだ進出の余力があります。仙台からの通勤住民を取り込むためにも定住施設となるマンション建設が進み付帯する商業施設建設も期待したいところです。
陸前古川駅前のあった場所と旧駅前の大通り
旧陸前古川駅は取り壊されて貨物の駅になりました。
かつては大型商業施設など(ニチイ)があり周辺には大いに賑わいがありました。
(こちらのXからごらんいただけます)
駅前の大通りを反対側から
台町商店街
古川の中心の1つで駅前と賑わい中心だった七日町を繋ぐ台町。
七日町は大きく変貌しましたが台町は昔からの雰囲気が残る街並みです。
七日町商店街
宿場でもあり近代に至っても賑わいの中心だった七日町。
時代の変化、そして震災の影響により街の雰囲気は昔と変わりました。
かつての七日町の賑わいがわかる画像はこちらから(Xより)。画像中央の見事なアーケードが七日町商店街です。この写真はまるで歴史ある絵巻物のように美しい色合いと構図ですね。
そしてこちらもどうぞ。アーケードの形も似ていることから京都の四条烏丸から河原町までの四条通のアーケードのような賑わいがあった(個人的な意見)と聞きました。郊外に大型商業施設が進出する以前はこのように街の中心に人が集まて来たのでしょうね。
下の画像は現在の七日町周辺です。
七日町商店街を反対側から。
七日町界隈は商業地から居住のためのエリアに変貌しています。第1種市街地再開発が進むなどこれまでとは異なる賑わいが生まれています。また近隣には市役所、病院、小中学校があり大変便利です。そして道幅も拡張されかつての宿場のような雰囲気は失われましたが。街中でありながらとても居住しやすいエリアと言えるでしょう。
大崎市役所 グーグルアース3Dビュー
2023年5月より大崎市役所新庁舎が供用開始となりました。
人口12万人を超える都市の堂々かつ近代的で立派な庁舎です。
隣接する広い駐車場に古川市役所旧庁舎と駐車場がありました。
周辺の再開発事業完成と併せて新市庁舎は大崎市中心部の都市景観を大いに高めています。
近くには青葉城恋歌で有名なさとう宗幸氏と大正デモクラシーの父・吉野作造を輩出した古川第一小学校があります。
大崎市(古川)の3D表示圏内の駅
古川駅
大崎市の代表駅「古川駅」は見てお判りの通り、東北新幹線と陸羽東線(りくうとうせん)が垂直に交差しています。
旧古川市から約10km東に東北本線が南北に走っていますが、開業当初は旧古川市を通る案もあったらしいのですが蒸気機関車からでる煙が稲作に悪影響が出るという事で地域住民から反対運動が起きた・・・という都市伝説は本当かどうか。機会がありましたら調べてみたいものです。
新幹線が在来線(第3セクター)と立体で垂直で交差する駅は他にもあります。
新青森駅(東北新幹線)
新高岡駅(北陸新幹線)
新大阪駅(東海道新幹線/山陽新幹線)
新下関駅(山陽新幹線)
新鳥栖駅(九州新幹線)
※鹿児島中央駅(九州新幹線)※終点
昭和57年の東北新幹線の開業当初から存在する古川駅ですが、開業に合わせてそれまで存在した陸前古川駅を廃止して新しく古川駅として新幹線古川駅の位置まで移動しています。在来線の古川駅は新幹線開業よりも少し早い昭和55年から営業を開始しています。
また東北新幹線 仙台駅~古川駅間はとても人気の路線としてYoutubeなどでも取り上げられて話題となっています。
陸羽東線 塚目(つかのめ)駅 グーグルアース3Dビュー
陸羽東線 古川駅から鳴子・新庄方面(下り)1つ隣(距離2.7km)の無人駅です。
旧古川市域には鉄路の駅は4駅ありますが、西古川駅と東大崎駅はグーグルアースの3D表示圏外です。
かつては田園の離れ小島のようだった塚目駅は旧古川市は市域の広がりにより市域の西端のような位置づけですね。
実は2025年3月(過ぎています)完成の移転計画が持ち上がっていましたが、2022年時点で中止となったようです。
塚目駅南側に周辺整備計画も上がっているようなので推進してほしいですね。北西側にも開発余地がありそうなので地権者との調整により橋上駅舎化して駅南北ロータリー整備と市民病院にアクセスしやすい道路の整備も期待したいところです。
旧古川市、といえば・・・
緒絶川と緒絶橋
緒絶(おだえ)川は古川の街中に流れる情緒あふれる川で、橋の1つ緒絶橋には平安時代の悲恋の物語が伝えれています。都から陸奥国に派遣された嵯峨天皇の皇子を追いかけてきた恋人の白玉姫は皇子を見つけられない悲嘆からこの地で身を投げたのです。
現在は拡幅された道路の下を通る緒絶川。わかりにくいですが緒絶橋には新しい欄干が掛かり古川の観光の名所としての再出発です。すぐそばに醸室(かむろ)があります。酒蔵跡を利用した観光名所です。
道路が拡張される前の緒絶橋は石の欄干ので通り沿いにはスーパーなどが立ち並ぶ情緒のある商店街でした。道路拡幅の際に風情のある柳の木は植え替えが厳しい健康状態で撤去されました。
ササニシキのふるさと「古川農業試験場」グーグルアース3Dビュー
かつて日本を席巻したお米の最高品種銘柄「ササニシキ」。ササニシキは米どころ古川の農業試験場で誕生したのです。郊外に位置する農業試験場ですがかろうじてグーグルアースの3D表示圏内でした。
古川は剣豪・千葉周作が育った場所
江戸時代の剣豪、北辰一刀流の開祖・千葉周作は2歳頃に現在の古川の郊外にある荒谷地区に転居し幼少からこの地で過ごしました。荒谷地区は3D表示圏外です。
大崎市(旧古川市)、グーグルアース3D移行は意外
個人的な話となりますが、旧古川市は数ある都市居住経験がある中の1つの都市です。
それだけに3D表示への思いは特に強い都市でしたが、正直な感想としては地方都市として3D表示対応への移行は意外でした。本当に幸運です。
次の都市のレビューもどうかお付き合いください。
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